












株式会社マキタの2027年3月期第1四半期(2026年4月1日〜2026年6月30日)の連結業績(IFRS)は、売上収益が前年同期比10.7%増の2065億5000万円、営業利益が同17.2%増の305億6500万円となりました。欧米での建設需要の停滞は見られるものの、インフラ投資の底堅さ、円安進行、ならびに米国関税還付による原価率の改善が寄与し、2桁の増収増益を達成しました。
当第1四半期連結累計期間における主要な連結経営成績は以下の通りです(百万円未満四捨五入)。
| 指標(IFRS) | 当第1四半期実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 2,065億5000万円 | +10.7% |
| 営業利益 | 305億6500万円 | +17.2% |
| 税引前四半期利益 | 326億4500万円 | +21.5% |
| 親会社の所有者に帰属する四半期利益 | 228億6600万円 | +18.6% |
売上収益は2,065億5000万円(前年同期比 +10.7%)、営業利益は305億6500万円(前年同期比 +17.2%)、税引前四半期利益は326億4500万円(前年同期比 +21.5%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は228億6600万円(前年同期比 +18.6%)となりました。営業利益率は前年同期の14.0%から14.8%へと上昇し、基本的1株当たり四半期利益は88.70円(前年同期は72.07円)に伸長しています。
各市場地域における売上収益および事業環境は以下の通りです。
売上収益は336億5300万円(前年同期比 +4.1%)となりました。新設住宅着工戸数の減少や建築資材価格の高騰など厳しい需要環境が続く中、充電式園芸用機器や主力である40Vmaxリチウムイオンバッテリ「XGT」シリーズが売上を下支えしました。
売上収益は1,032億5900万円(前年同期比 +11.2%)となりました。継続する高金利を背景に建築・建設市場が低調に推移し、記録的な熱波による作業遅延などの影響も受けましたが、主要国における円安現地通貨高が押し上げ要因となり増収を確保しました。
売上収益は226億6300万円(前年同期比 +18.6%)となりました。金利高や建築コスト高に伴い住宅向け投資需要は弱含みで推移したものの、インフラ関連投資は堅調に推移しました。さらに、大手ホームセンター顧客による北中米ワールドカップとのタイアップ販促施策が奏功し、売上を大きく伸ばしました。また、米国関税の還付が原価率の改善に大きく寄与しました。
アジア市場は中国の不動産不況長期化の影響を受けたものの、インフラ・基幹産業向けの高付加価値製品拡販と円安により売上収益121億7300万円(前年同期比 +3.0%)となりました。中南米市場は農業や鉱業、インフラ向けのXGTシリーズおよび充電式園芸用機器が好調で、売上収益148億1600万円(前年同期比 +28.1%)と大幅増となりました。オセアニア市場は売上収益157億2800万円(前年同期比 +10.9%)と伸長した一方、中近東・アフリカ市場は中東情勢の悪化やホルムズ海峡封鎖の影響を受け、売上収益42億5900万円(前年同期比 -10.8%)と減収となりました。
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末比103億2900万円増加し、1兆1915億1400万円となりました。主に棚卸資産が3859億8200万円(前期末比101億5300万円増)へ増加したことが要因です。
負債合計は前連結会計年度末比8億9700万円増加し、1775億4100万円となりました。主に営業債務及びその他の債務が増加したことによるものです。
資本合計は前連結会計年度末比94億3200万円増加し、1兆139億7300万円となりました。在外営業活動体の為替換算差額の変動などが寄与し、親会社所有者帰属持分比率は84.5%(前連結会計年度末は84.4%)と極めて強固な財務体質を維持しています。
キャッシュ・フローの状況については、営業活動によるキャッシュ・フローが317億7200万円の収入(前年同期は142億200万円の収入)となり、税引前四半期利益の拡大や営業債権の回収進展により大幅に増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは14億1700万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローは配当金支払(335億9400万円)などにより379億4300万円の支出となり、現金及び現金同等物の四半期末残高は2563億6400万円となりました。
2027年3月期の通期連結業績予想につきましては、地政学リスクや為替動向などの経営環境が不透明であることから、2026年4月28日に公表された予想数値を据え置いています。
配当方針としては、連結配当性向50%以上を基本方針としています。2027年3月期の配当予想は、第2四半期末配当として1株当たり79円を予定しており、期末配当および年間配当予想額については未定としています。
マキタグループは「人の暮らしと住まい作りに役立つ工具のグローバルサプライヤー」を目指し、充電式工具市場のグローバルリーダーとしての地位を確固たるものにする方針です。
重点施策として、脱エンジン・脱コード化を加速させる「40Vmax XGTシリーズ」のラインナップ拡充を進めるとともに、建築・建設分野にとどまらず、農業・林業・緑地管理といった園芸用機器やインフラ・基幹産業分野への展開を強化しています。また、世界各国の直営営業拠点網を生かした地域密着の営業・アフターサービス体制を強化し、サプライチェーンの最適化と在庫管理の徹底を推進しています。
本決算資料から読み取れる注目すべき事実は以下の通りです。
本記事は企業が公開した開示資料をもとに作成したものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。